こんにちは! カエルくんです。

いよいよ初まった「カエルくんの地球さんぽ」、
最初のレポートは『舎爐夢(シャロム)ヒュッテ』へお泊まりで行ってきました。

ここはどんな所かっていうと、山の中にある“自然と共に生き、旬を食する玄米自然食、
体と心の癒しの エコ・オーガニック・コミュニティ”だそうです。

む〜ん。。 言葉で言われてもイマイチ良く分からないよね?
ということで、実際にお世話になってくるのが一番!
電車と高速バスを使って5時間くらい。ぴゅーんっと長野県安曇野市へ向かいました。


「穂高」駅に到着!


夕方5時にシャロムの方が車で迎えに来てくれて、いざシャロムへ!
ぐんぐん林の中を登ってゆき、木々の間に現れたのがこちら、オーナー臼井さんが3年かかりで仲間達と建てたそうなハンドメイドハウスです。



↑ウラがわ、こっちから入ったよ ↑オモテがわ、白壁がきれい!アルプスみたいでしょ☆
壁に書かれた文字は、ヘブライ語で「シャロム」って書いてあって、「平和」っていう意味なんだって。


中に入ってみると、そこは暖炉と本棚に囲まれた、開放的なお部屋になっていてこんな感じ。


ホントに作ったの?!すごい!

お部屋の作りにほぇ〜っと感心していると、お宿の方が暖かいお茶をいれてくれました。


はぁ〜 ホッとする〜.....


このお茶「野草茶」というそうで、甘い素朴な味で、とてもおいしいの!
毎日ポットに入れておいてくれて、自由に飲んでいいんだよ。

今日は一先ず、6時の夕ご飯を楽しみに、しばらくお宿内を探検☆
まずはおトイレ、ガチャ。 ここで、地球に優しい工夫がいくつも発見!


みてみて!お手拭きのタオルは、部屋ごとに決まっていて、それを使うんだよ。
そうすれば、洗濯するタオルも使った分だけになるよねー なるほど!



女の子のトイレには、送られてきた郵便物のいらなくなった封筒を使って
「サニタリーバック」が用意されてたよ。紙の再利用だね★

そして、ここがぼくが泊まるドミトリーのお部屋。


わー天井低い!ホントにハイジになった気分!
さすが、山小屋好きなオーナー臼井さんが作ったお部屋って感じ?

などと探検していると、夕ご飯の時間になったので、別の建物にあるレストランに移動〜。
今日のご飯はナニナニ?黒板に書いてある。


わ〜おいしそう!

シャロムのご飯は、“マクロビオティック”を基本にしたコース料理になってるんだって。
マクロビオティックって何かって?
えっと…、肉とか卵とかバターとかを使わずに、
野菜を“まるごと”いただくって事らしいのだけど、臼井さん曰く『生き方』なんだって。
奥が深そうだね〜 これはまたおいおい…

お肉を使わないものだから、ハンバーグだって「たかきび」という穀物を使ってるんだよ!
どこから見てもお肉…
食べてみるとお肉じゃないのが分かるのだけどBBQソースのお陰でおいしくお肉気分〜♪
玄米と一緒に、カエルでもおいしくいただきました!



デザートの「デコポンのタルト」もバターを使ってないの。
このデザートが、ぼくが今回いただいたデザートので一番おいしかったな〜

マクロビオティックは、アレルギーがある人とか体調が悪い人とかが、
健康のために食べたりするそうなのだけど、よく考えてみると、ぼくたちが住む日本の昔の人は、 ほとんどの人が“お野菜をまるごと と 玄米”いただいていたんだよね。
お肉や卵、バターなんて、きっとあまり手に入らなかったのだろうし。
昔の人のご飯を今、“マクロビ”とか言って新しい事のように言ってるのも、
何だか変な感じだね〜。
 


そうそう、ご飯をいただいていたら、シェフのお姉さんが友達を紹介してくれたんだ。
紹介します、左のミドリのが「ジャンクリくん」、右のシックなのが「オオクマ・ネコ太郎くん」です。
すぐに仲良くなっちゃって、トリオでパシャリと記念撮影☆


お腹いっぱい〜。
ご飯の後、さっきの暖炉と本棚のお部屋でちょっぴり一息。
健康の事が書かれた本や、農業の本、チベットやインドや色んな国の本、家族の本、絵本や写真集や沢山の本が本棚に詰まっていて、どれも自由に読んでいいんだって。

ふぅ〜…とのんびり本を読んでいると、「ジリリリリッッ!!!」 と大きな音が!!

…っとあわてない、あわてない(笑)
シャロムに泊まってのメインタイムが始まるのです。
夜の八時から、こたつの部屋で、今夜泊まっている人達と、
オーナー臼井さんとの団らんのお時間です☆


みんなで掘りごたつに入って、 安曇野のキレイな自然をスライドと共に臼井さんが紹介してくれます。


その後、それぞれに自己紹介。
みんな女性ばかりだったのだけど、
それぞれに色んな所から色んな事を考えて集まっていて、色んなお話を聞けました。
ぼくは「地球のこと、生きるってこと」を知りたくてやってきたけど、
天然酵母のパン作りが好きで来た人もいるし、
エコツーリズムっていうのを勉強している人もいたし、
土いじりがココロの癒しになるって気づいてやってきた人もいるし、
助産師の人達もいたんだよ。

なんか、じ〜ん…としちゃった。

色んな人がいて、「生きる」ことを考えてるんだなぁって。
ぼく達が生きる社会の問題点も色々話し合ったよ。
臼井さんのお話は、ハッとしたり勉強になったりすることがいっぱいあって、
しかもユニークで楽しかったなー!

ぼくは取材できてるので、フムフム…と思った事はメモしようとするんだけど、
臼井さんは「メモるな!」っていうから困った(笑)。
忘れてしまうような話は大した話じゃないんだって言って、メモらせてくれないの。

大切な事を沢山話してくれたから、ぼくは忘れっぽいから書き留めておきたかったのにな〜
でも大丈夫。
ちゃんと覚えてるから、やっぱり「大したこと」なんだと思うんだ。

ぼくが言われて嬉しかったのが、「欠けてるからいいんだよ」ってこと。
一生懸命やって、それが60%でもいいんだって。
完璧じゃなくて、色んな人がいるから、人は人と分け合って一緒に生きていけるんだって。
ぼく、ちょっと涙が出ちゃった。

そして、目先だけのことでなく、
もっと広い目で世界を見る事「ホリスティック(全体的な)な視点」が
大事なんだって何度も言ってた。

どこかがキレイになれば、どこかが汚れるってこと。
誰かがお金持ちになれば、だれかが貧しい生活をしているってこと。
ぼくたちが欲しがることで、アマゾンの森林が伐採し続けられていること。

人から奪うのではなく、自分から生み出す生活がこれから必要なんだって。
それで、ぼくたちも自分で野菜やお米を自給自足する生活に、
少しでも近付く事が大事だって言ってた。
何も、農家になれってことじゃなくて、ぼくたちが働いている仕事をしながら、
作物を作れる生活をするのがいいんじゃないかなって言ってて、
新しいアイデアだなぁ〜って思ったよ!

日本の里山で農業をしながら生活する人を昔から「百姓」って言うでしょ?
百姓っていうのはもともと、農業をする人っていう意味じゃなくて、
「百の仕事」をする人、生活のすべてをこなす事ができる人っていう意味なんだって。
そっか〜 …と妙に納得しちゃった。

さっそくぼくも、家にかえったらお母さんと一緒にベランダで、
何か野菜の苗を育ててみようかなって思いついちゃった。
それでもぼくの食べる何百分の1かは、自給してることになるだろうし、プチ百姓でしょ(笑)?

助産師さんたちのお話では、人の出産についての知らなかった本当の話とかも
聞けて、ココロの「へぇー」ボタンを押しまくりでした!

ホントにぼくは、色んな「本当の事」をしらないなぁ〜…。
でも、ホントにホントのことは、ココロに“しっくり”くるんだなぁって思ったよ。

さぁ、明日はいよいよ、「エコツアー」!
朝のヨガもやってみたいし、しっかり寝ようっと。

そんなわけで、明日のリポートに続きます。
お休みなさーい。